回線速度が良好なMVNOはどれ?格安SIMのLTEについて知ろう!

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MVNOの回線について

MVNOは、仮想移動体通信業者(Mobile Virtual Network Operator)の略称であり、キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)の提供する回線を利用してサービスを行う事業者のことです。独自の回線を持っておらず、キャリアから借りているため、その回線(範囲)は、限られています。

ですから、基本的にキャリアよりも回線速度(LTE高速通信)は遅くなることが多いです。速度だけを重視するのなら、素直にキャリアで契約したほうが良いでしょう。MVNOで格安SIMに乗り換える前にまず、そこを知っておく必要があります。

回線速度が良好なMVNOとは?

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格安SIMにおいて重要なのは、「安いけれど、快適」であることです。MVNOは現在数多くありますが、その中でも回線速度には、大きく差異があります。できることなら、速度の速いMVNOを選びたいですよね

この【スマホヤスタカ】で紹介しているMVNOの回線速度をランキング(上位5つ)にすると、以下のようになります。

トップ:Y!mobile
1位楽天モバイル
2位UQmobile
3位mineo(マイネオ)Dプラン
4位IIJmio(みおふぉん)

Y!mobileはダントツです。なぜなら、Y!mobileは独自の回線を持っており、正確にはMVNOではないからです。非常に回線速度は速いですが、プラン料金が格安SIMというには少し高すぎるため、今回は除外します

楽天モバイルは、MVNOの中で最速です。平日も土日も快適なネット利用が可能です。そのため、人気のMVNOですが、ここ最近、利用者が急増したことで時間帯によっては遅くなることが頻繁にあります。

次点で、UQmobileですね。au回線だけで見るなら、間違いなくトップの回線速度です。auからSIMロック解除せずに乗り換えたい方で、かつ、速度を重視する方におすすめです。が、auからの場合、選べるプランは実質1つしかありません。

3位は、mineo(マイネオ)のDプランです。ドコモ回線で見るなら、楽天モバイルの次ですので、とても優秀な速度です。プランやサービスも安定していますが、速度も安定しているのがmineoなんですね。残念ながら、Aプラン(auプラン)は、ランキング入りしませんでした。

4位には、IIJmio(みおふぉん)が入りました。プランやサービスの面でも充実したIIJmioですが、速度の面でも申し分ないです。これからにもっとも期待できるMVNOです。

単純に回線速度順でMVNOを評価するなら、以上になります。しかし、回線速度が速い=良いMVNO、とは限りません。もちろん、速いに越したことはないのですが、速度だけでなく、プランやサービス、価格、品質の持続性を総合比較して決定すべきでしょう。

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それらをトータルで考慮した場合に優れていて初めて、「回線速度が良好なMVNO」と言えるのです

MVNOを回線速度で選ぶ場合の注意点

現時点での速さ、にはこだわらないほうがよいです。

回線速度(LTE通信)は、利用地域(地方か都市部か)、状況(建物内や地下鉄内、人ごみの中など)、時間帯(通勤時間、昼休み時、夕方の帰宅時間)などで大きく変わることが多いです。
さらに、契約者(利用者)が増えると遅くなる傾向にあります。人気だからと言って、安易に選ぶのも最善とは言えないのです。が、非常に人気で、契約者(利用者)が増えれば、MVNOは回線を増強する可能性が高くなります。

回線速度を重視する状況はどんなときでしょうか?
まずどのMVNOでも、ウェブ閲覧くらいなら問題なく利用できます。SNSも低速状態であっても通常利用できます。
速度が求められる場合というのは、動画閲覧時かダウンロード時がほとんどです。HD動画を観たい場合に速度は必須でしょうし、また、アプリ、音楽、動画などをダウンロードする場合にも速度は必要でしょう。日頃から、それらを利用する方は回線速度が非常に重要となります。

問題なのは、動画閲覧やダウンロードを日中にWi-Fiのないところで、どのくらい利用しているか、です。となると、回線速度が本当に必要不可欠な時というのは、そんなに多くないのではないでしょうか?
それに、どんなMVNOであっても、混み合う時や場所が悪いと速度は遅くなります。こだわり過ぎず、神経質になり過ぎないことが、MVNOの回線速度においては求められます。

以上を考慮に入れると、現時点では、「回線速度が良好なMVNO」と契約するのがベストなのです。

では、「回線速度が良好なMVNO」はどれ?

あらゆる面を総合的に考慮した結果、「回線速度が良好なMVNO」トップ3は、以下の通りです。

  1. IIJmio(みおふぉん)
  2. mineo(マイネオ)
  3. 楽天モバイル

IIJmio(みおふぉん)が、トップになりました。回線はそこまで速くないですが、常に安定した速度を維持しており、サービス面では、他のMVNOの追随を許さないほど手厚く充実したものばかりです。オプションも意欲的に増やしていますし、au回線のプランもスタートしました。今後、サービスの質、量ともにより飛躍的な進歩が期待できるMVNOです。

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IIJmioは、間違いなく「回線速度が良好なMVNO」です

mineo(マイネオ)は、何と言っても安定さと丁寧さが売りのMVNOです。mineoには期間縛りも違約金もありませんので、気軽に乗り換えやすいです。公式サイトでユーザーの掲示板を公開してあるのですが、悪い情報も良い情報もしっかり前もって確認することができます。消費者に対して公正で誠実な姿勢も魅力の一つですね。

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これから、他社よりもお得なオプションが登場する可能性が高く安心の「回線速度が良好なMVNO」です

楽天モバイルも「回線速度が良好なMVNO」です。ドコモ系列で回線速度がもっとも速いことはもちろん、早くから無料通話オプションを取り入れるなど、先見の明のあるMVNOと言えます。一時期は利用者が急増して回線が遅くなってしまったこともありましたが、回線の増強で現在は安定しているようです。

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楽天ユーザーに非常にメリットが大きいのも特徴ですね。楽天モバイルも損はないでしょう

【番外】UQmobileですが、実は「速さ」だけを求めるのなら、最適な選択肢なのです。ほとんどのMVNOの回線速度は、いろんな状況に左右されがちで、遅くなったり速くなったりします。しかし、UQmobileだけは速い回線速度を常に保つことができます。速さにこだわるならおすすめです。ただし、総合的な観点から「回線速度が良好なMVNO」とは言えません。

まとめ:回線速度が良好なMVNO

IIJmiomineo楽天モバイルの3つが現在では、非常に有力なMVNOです。ですが、MVNOには、キャリアから回線を借りないといけないという欠点があります。そのため、キャリアが存在しないと成り立たないという不安定なサービスなんですね。

今後のMVNOの行く末は、いかにキャリア利用者が格安SIMに乗り換えるか、新規スマホユーザーが格安SIMを契約するか、にかかっています。より多くの方がMVNOに乗り換えなければ、MVNOそのものが消滅してしまう恐れがあるのです。回線速度の良し悪しどころか、契約すらできなくなってしまいます。
現在は価格競争も盛んでその兆候はまったくありませんが、MVNOの基盤には、“あの”キャリアがあることを忘れてはいけません。いつ下火になってもおかしくないです。

そんな状況下でも生き残れる可能性が高いのが、「回線速度が良好なMVNO」なのです。速度だけでなく、将来を見据えた場合にでもお得にスマホを使い続けることのできる希望が持てるMVNOです。

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回線速度はもちろん重要ですが、それ以外の要素もしっかりと見極めて格安SIMに乗り換えましょう!