あの”イオン”も格安スマホ!?有名だけどおすすめできないところを比較してみました

イオンモバイル




イオンモバイルは業界最安値ですが…

イオンモバイルを知ろう
大手企業のイオンが始めた格安スマホ/格安SIMサービスが「イオンモバイル」です。
イオンモバイルの特徴は、プラン料金がMVNO(格安SIM会社)の中でもっとも安いことプラン数が豊富なことです。

また、全国のイオン実店舗でも販売・サポートがされていて、故障修理受付や料金プラン変更などのアフターサービスを受けられます。おもに年配の方やスマホ初心者の方を対象にサービスを展開しているようです。

このようにイオンモバイルは「安さ」「安心」を売りにしていますが、その実情は信頼に足るものなのでしょうか。以下から、具体的なプランやサービスとともに、おすすめできないところを解説していきます。

イオンモバイルのプラン・サービス

(料金は税込です)

【イオンモバイルのプラン】

  • 音声プラン
  • 500MB:1,274円
    1GB:1,382円
    2GB:1,490円
    4GB:1,706円
    6GB:2,138円
    8GB:2,894円
    12GB:3,542円
    20GB:5,378円
    30GB:7,538円
    40GB:8,618円
    50GB:11,664円

  • データプラン
  • 1GB:518円
    2GB:842円
    4GB:1,058円
    6GB:1,598円
    8GB:2,138円
    12GB:2,894円
    20GB:4,838円
    30GB:6,998円
    40GB:8,078円
    50GB:11,124円

  • シェア音声プラン
  • 4GB:1,922円
    6GB:2,462円
    8GB:3,218円
    12GB:3,866円
    20GB:5,702円
    30GB:7,862円
    40GB:8,942円
    50GB:11,988円

プラン数が非常に多く(29種類)、プラン料金もDMMモバイルと同じかそれ以上の安さです。
シェア音声プランは、SIMカードを合計3枚まで利用できます(上記の料金は音声通話SIM1枚にデータSIM2枚)。音声通話SIMの追加は、1枚あたり756円/月です。

プラン数がいくら多くても選択肢の広さにはつながりません。結局、イオンモバイルにとって都合の良い容量をおすすめされるだけです。

プラン選択肢の多さと安さで選ぶなら、DMMモバイルのほうが圧倒的にリーズナブルです。
DMMモバイルDMMモバイルについてはこちら!

【イオンモバイルのサービス・オプション・その他特徴】

  • 050かけ放題…1,620円/月
  • 050番号のIP電話サービスのかけ放題オプションです。24時間通話し放題になります。が、IP電話のため緊急通報(119や110など)ができませんし、通話品質にも期待できません。また、プラスで1,080円の登録料がかかります

  • イオンスマホ安心保証…378円/月
  • イオンモバイルで購入した端末のみが対象です。スマホの故障時に修理や交換をしてくれます。ただしその際、スマホのデータはすべて消え失せます

  • イオンスマホ電話サポート…324円/月
  • 「操作サポート」「遠隔サポート」「出張サポート」をしてくれます。実店舗でのサポートよりも丁寧

  • イオンスマホセキュリティ…162円/月
  • イオンモバイルで購入した端末のみが対象です。スマホのセキュリティが心配な方に

  • イオンスマホ安心パック…648円/月
  • イオンスマホ安心保証・イオンスマホ電話サポート・イオンスマホセキュリティがセットになったオプションです

  • データ容量追加…1GB 518円/回
  • データ容量が無くなったときに便利なオプションですが、翌月に繰り越すことができません(プランのデータ容量が余った場合は繰り越せます)

  • 高速通信のON・OFFができる
  • ただし、切り替えアプリがないため、Webサイトに毎回ログインして切り替える必要があります
    ※2017年7月25日からようやくアプリでできるようになりました

  • 最低利用期間なし(解約金がかかりません)
  • ただし、180日以内にMNP転出すると、8,640円の手数料がかかります。

  • 通信速度は速い
  • IIJmio(みおふぉん)の回線と同じものであるため、通信速度は安定しています

通信速度を重視して格安スマホ/格安SIMを選ぶなら、イオンモバイルである必要は全くありません。プランもサービスも高品質なIIJmio(みおふぉん)のほうが確実にコスパが高いです。
みおふぉんIIJmio(みおふぉん)についてはこちら!

イオンモバイルをおすすめできない理由

  1. オプションが不要なものばかり
  2. 050かけ放題は割高です。本当に通話し放題が必要なら、Y!mobile(ワイモバイル)をおすすめします。なによりも、050かけ放題のほかに通話料割引サービスが一切ないことが一番のネックです。通話料金が常に20円/30秒がかかります。

    イオンスマホ安心パックも正直なところ必要ありません。1年で7,776円もかかりますし、壊れたとしても格安スマホの場合は買い直したほうがよいでしょう(端末は2年もすれば古くなりますし、2年何もなければ15,552円を損することになります)。

    Y!mobile(ワイモバイル)なら、かけ放題も10分無料通話もあります!
    ワイモバイルY!mobile(ワイモバイル)についてはこちら!

  3. 実店舗の利便性が低い
  4. そもそも格安スマホ/格安SIMのメリットは、インターネットから簡単に申し込めることであるはずなのに、実店舗での契約を大々的に宣伝されても何の利便性も感じられません。
    大手キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)ショップで散々な目に合わされた方もいるはずですし、ショップまで行くのが非常に面倒だと感じている方も多いはずです。料金の安さだけでなく、ショップでの苛立ちと手間を省くためにも、格安スマホ/格安SIMはあるのですから。(イオン実店舗での契約はまったくスムーズではありません)

    また、スマホが壊れてしまった場合のデータ保証も実店舗ではやってくれません。あくまで修理か交換をしてくれるだけです。スマホのデータは戻ってこないので注意が必要です。

  5. 格安スマホの種類が少なく、高すぎる
  6. 格安スマホ端末をすべて希望小売価格で販売しているので、かなり割高です。他MVNOでは、どの格安スマホも常時割引されており、キャンペーンなどでさらに安くなることもあります。しかし、イオンモバイルは何の割引もキャンペーンもなく、ただそのままの価格で売り付けています。
    いくらプラン料金が安くても、端末が高ければ意味がありません。むしろ、他MVNOよりも合計金額ははるかに高くなります。

    例:【arrows M03】の販売価格
    イオンモバイルでは、税込40,824円
    mineo(マイネオ)では、税込34,344円
    このように6,000円も差があると、たとえプラン料金がmineoよりも月に500円安かったとしても、取り戻すのに1年かかるほどの大きな違いになります

見せかけだけのお得さに惑わされてはいけません。安心と安全、そして、シンプルさが特徴のmineo(マイネオ)のほうが明らかにお得です。利用者に対する誠実さも魅力の一つ。
マイネオmineo(マイネオ)についてはこちら!

まとめ:イオンモバイルはおすすめできません

お得なMVNO
もはや、プラン料金が安いだけでは何の魅力もありません。イオンモバイルは、肝心なところが抜けているMVNOです。ユーザーが求めているものを履き違えているような気がします。

イオンモバイル自体は2014年からサービスを開始していますが、イオンモバイル専用の公式サイトができたのがなんと2016年12月15日。それまでは非常に面倒な段階を踏んでからでないと、契約することができませんでした。(安心と安さをアピールする前にやるべきことがあるのでは?という状態でした

ご自分でSIMフリー端末を用意できて通話もほとんどしない、という方であれば、イオンモバイルのプランの安さと回線速度の速さから考えると、そこまで悪い選択ではありません。でも、そんなユーザーをイオンモバイルは対象にしていないんですよね…

とにかく、イオンモバイルは支離滅裂な感じが否めません。スマホ初心者に向けての安心サポートをしているのに、実際は、イオン自体が格安スマホについてよくわかっていないというのが現状です。つまり、格安スマホについて詳しくない人(イオンに買い物に来るお客さんがメイン)をターゲットにしたひどく大雑把なサービスを展開するMVNOなのです。

以上から、イオンモバイルは決しておすすめできません。
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