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スマートフォンの本体代って高いと思いませんか?
「スマホの本体がもっと安ければ、月額料金がもっと安ければ、他のことにお金を使えるのに!」
と、これまで何度思ったかわかりません。スマホ代にかかる出費は相当なものです。どうしてあんなに高額なのでしょうか。その理由とは?
原因はキャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)の料金システムにありました。
たいていの場合、キャリアと契約すると2年縛りの制限があり、月額料金に本体代が含まれるため、「高い」という意識が端末本体に対して向きにくくなります。そこが大手キャリアの狙いなんですね。
2年縛りがある代わりに様々な割引が適用されますが、そもそも割引される前の価格は正当なものなのでしょうか。
本体代を分割で支払うことによっていきなり割り引いた状態で月額料金が決定されていますが、本体代が含まれている割には「安い」と思わせるための罠としか思えません。
さらに、2年縛りがなくなり本体代を払い終わっても、月額料金はそこまで安くなりません。つまり、割引されたのではなく、本体代が月額料金に置き換わったに過ぎないのです。
スマホ(アンドロイド)はキャリアと契約して購入することが前提なため、適正な価格を知ることができないのです。不明瞭な料金設定、それがキャリアのスマホ本体代と月額料金の実態です。
では、ドコモ(docomo)のお支払いシミュレーションでその実態を具体的に見ていきましょう。
ドコモでXperia X performance SO-04Hという機種を新規契約した場合
- 2年間の定期契約あり
- 24回払い
- 本体代(分割支払総額):90,072円 分割支払額:3,753円/月
- カケホーダイプラン:2,916円
- データMパック(5GB):5,400円
- spモード:324円
- 月々サポート(24ヶ月間):1,755円割引
※現在、Xperia X performanceをドコモで購入することはできません。でも、この妙な料金プランに変更はなしです。というよりさらに悪化して、より分かりにくくなっています。
これで24ヶ月目までは、月額10,638円、25ヶ月目以降は、8,640円となります。
一括払いだと、最初に90,072円払うので月額が分割支払額分引かれて6,885円になり、25ヶ月目以降は8,640円で、24回払いの場合と同じです。本体代を最初に払うという違いしかありません。
本体代はきっちり24ヶ月かけて払うので一見おかしなところはありません。分割手数料が0%なのでむしろ良心的にすら感じます。
ですが、問題なのは25ヶ月目以降です。分割支払額が3,753円ならば本体代を払い終えた後は、10,638円からその分がなくなって、月額6,885円であるはずです。しかし実際には、月額8,640円です。
どうして料金が上がるのでしょうか。
それは、『月々サポート』というおかしな割引の存在のせいなのです。
理由もなくいきなり24ヶ月間基本料金から1,755円引かれ、25ヶ月目以降突然なくなるという意味の分からないサポートなのですが、これは一体何なのでしょうね。
おそらく月々サポートは、初めの2年間は割引されるお得なサポートではなく、3年目から支払額が勝手に増える損するサポートなのです。
この1,755円割引という料金は初め、スマホ本体代から引かれているものだと勘違いしていたため、25ヶ月目以降料金が高くなるのは仕方がないと思っていました。
が、一括払いでも同じ料金だということは、それとは別にきちんと本体代を定価で支払っていることに変わりはなく、同じ端末を長く使えば使うほど損する料金システムということに気付きました。
月々サポートは、他の料金プランにも不信感を抱かせます。
たかが1,755円くらいじゃないか、と思われるかもしれませんが、しかし実は、カケホーダイプランやデータパックの料金にもこの月々サポートのような割引が内包されているのだとしたら?
考えてみてください、目に見えない1年目から料金がプラスされる「割引」が適用されているのかもしれません。
そう考えないとおかしいくらいに割に合わない不明確な欠陥プランを平然と提示しているのがキャリアなのです。
月々サポートに気を取られているうちに、スマホ本体代の高さについてが棚上げになってしまいました。これではキャリアの思う壺です。
月額料金だけでなく本体代にも不当な「割引」が適用されていてもおかしくありません。絶対にもっと安くできるはずです。
しかし、これ以上、料金を決定する側(キャリア)の裁量次第でどうにでもなる価格を非難してもキリがありません。
こう考えだすと、ラーメン屋さんのラーメン一杯1,000円は適正なのか、という話にまで飛躍しかねませんから。そもそもの価格設定に文句を言い出したら、この世のすべての商品やサービスに疑問を呈することになります。
ですので、問題なのは一点だけ。
消費者側(私たち)が納得できるかどうか、ですよね。
たとえ、ラーメン一杯1,000円に満足できたとしても、月10,000円のスマホ料金にはどうしても納得がいきませんし、もちろん満足もできません。
商品やサービスの価格というものは、あくまで相対的価値でしかありません。複数のものを比較して初めてより良いものに価値を見出せるのです。
数年前までは、携帯電話を購入・契約するにはキャリアのau、ドコモ、ソフトバンクの3社だけでしかできませんでした。そのため、価格競争のまったく起こらない状態であったので、いくら料金が高いと感じていても私たちは仕方なく払うしかなかったのです。
そこ(キャリア)に価値を見出したから、お金を支払い続けてきたのではありません。選択肢がなかっただけなのです。
比較相手がおらず、3社ともほとんど同じ料金プランなので、明確に「高い」ことを証明できずに苦渋を味わい続けるしかありませんでした。
うれしいことに、最近になってキャリア以外とも携帯電話を購入・契約することができるようになりました。
それは、「格安スマホ/格安SIM」という選択肢です。この存在が生まれたことで、ようやくキャリアのスマホ本体代と月額料金が明確に「高い」ものとなりました。格安スマホ/格安SIMは、これからの日本の携帯事情を変える救世主に違いありません。
格安スマホ/格安SIMという手段を選ぶことによって、スマホ本体を安く買うことができ、かつ、安く使い続けることができるようになりました。キャリアのものとほとんど変わらない快適な使い心地でありながら、大幅に月額料金を節約できるのです。
格安スマホを販売するMVNO(格安SIM会社)で人気のあるmineo(マイネオ)のプランを例に、実際にどのくらい安くなるのか、詳細に見ていきましょう。
mineoでarrows M03という人気機種を新規契約した場合
mineo(マイネオ)のarrows M03
(価格は税込です)
- 端末価格
一括:34,344円 分割:1,431円/月×24ヶ月
- D(ドコモ)プラン
デュアルタイプ(データ通信+音声通話)5GB:2,462円/月
月額料金は、1,431円+2,462円ですので、3,893円となります。25ヶ月目以降はもちろん2,462円です。ドコモと比べると相当安いことが分かります。データ容量を3GBや1GBにすればもっと安くすることができます。
格安スマホは、選べる機種はキャリアよりも少なくなりますが、端末にこだわらなければ、スマホ本体を格段に安く買えて、快適に使える最高の手段なのです。
また、今愛用しているスマホを使い続けたい方は、SIMカードを格安SIMカードに変更することで、格安スマホと同じように使うことができます。もちろん本体代はかかりません。
まとめ:キャリア批評と格安スマホ/格安SIM
以上のように格安スマホと比べて、キャリアでの契約は非常に理不尽なほど高額です。とくに、2年縛りという制約と3年目から料金が上がるシステムには本当にうんざりします。
お気に入りのスマホをずっと愛用したくても、キャリアには長く使わせる気はまったくなく、「最新機種に早く変更しろ」とばかりに料金を上げてくるのです。
モノを大切に長く使うという精神からかけ離れた、環境に対する配慮を一切欠くキャリアとの契約は、個人のお金の問題を超えたところにまで影響を及ぼしています。料金が高くても別に問題なく払えるし、という問題ではもはやないのです。
「携帯電話会社」という括りで見るならば、サービスやサポートが充実しているのは確かですし、大手企業という安心感があるのかもしれません。ですが、それが満足感にはとうてい結びつくものではなく、その要因として料金の内訳が不明瞭であることは大きな不信感・不満感を募らせるばかりで、私たちに対する誠実さがまったく感じられません。
そこがはっきりしていて納得できるものであれば、キャリアを非難する必要はなかったでしょう。
それでもやはり、悪いものは悪いのです。「格安スマホ/格安SIM」という安く快適なスマホ使用方法がある今、余計な不快さを感じて、無駄な出費をしてまでキャリアを選ぶ必要はないのですから、より良いものに価値を見出したほうが賢明です。
あくどさを感じるような商売をするキャリアから早く逃れて、「格安スマホ/格安SIM」に乗り換えましょう。
個人の節約を心掛けるその意識は、一人ひとりの財布へのやさしさだけでなく、地球の自然環境へのやさしさにもつながります。
手軽に面倒なく格安スマホ/格安SIMに乗り換えるなら⇒mineo(マイネオ)がオススメ!
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