ドコモが新料金プランを発表した翌日に、日本通信が「16GB1,980円(税抜)」で対抗してきましたね。
これまで大して動きのなかったスマホ業界に新しい競争が巻き起こり始めました。
でも、このニュースを見て最初にこう思った方が多いはず…
「日本通信って何?格安SIM会社なの?」と。
よほど格安スマホ事情に詳しい人しか知らないですよね。
実際、知名度&存在感ともにあまりありません…
このページの内容です
そもそも、日本通信SIMとは?ちゃんとした会社なの?
メインの話題ではないので、簡単にまとめておきます。
- 一応、MVNO(格安SIM)の先駆け
- b-mobileが兄弟ブランド
- やたらと大手キャリアや総務省と争ってきた歴史がある
- プランやブランドを次から次に作ってわかりにくい
- 通信品質や速度が安定しているのかどうかすら不明
- 業績がめちゃくちゃ悪く損失(赤字)だらけ
⇒過去には、契約者を置き去りにし、いきなり「サービス終了した」こともある

(出典:格安SIMとスマホ比較)
ホントに?12月10日からサービス開始
新しいものはすぐに試したい方、人柱になる覚悟がある方を除いて、様子見した方が良いでしょう。
そんなに早く「まともな」サービスをスタートできるでしょうか、疑問符がつきまといますねえ。
ドコモのahamo(アハモ)ですら、来年3月スタートなのに。
お昼時と夕方の帰宅時間あたりの通信速度が確保できないといくら容量があっても意味ないです。
さらに、「通話70分/月」まで付いている、う~ん、サービス品質を維持できますかね。
最初は良くても、契約者が増えれば増えるほど通信品質が低下していくのがMVNOの悲しい宿命ですから。
果たしてドコモ回線のahamo(アハモ)と勝負できるでしょうか、今後の詳細が気になります。
目立とうとしているだけでは?
他のMVNOに先駆けて対抗プランを提示するスピード感をすばらしい!
ですが!!
日本通信がこのプランを出せるなら、ほかのMVNOもしっかり供給体制を整えてから追従してきそうです。
UQモバイル、llJmio、Y!モバイルあたりはかなり魅力的な対抗プランを出してくるはず。
安さを競った先には、薄利多売による人件費削減しかない
日本通信は業績に不安があることもあり、かなり無理な経営判断してそうです。
携帯業界の競争が活発化するのは良いこと、大歓迎です。
しかし、MVNO同士で潰し合うようなことになれば、間違いなく各社の社員にシワ寄せがいくでしょう。
利益率が下がれば、給与は上げられず、人件費を抑制する方向に進むしかありません。
そうなると結局、生き残るのは、体力のある大手3大キャリアだけ。
安心して使えるのも大手3大キャリアだけになりかねません。
まあ、いちユーザーとしては自分の要望に合ったプランを安く安心して使えればそれでいいのですが、背景も気になるところ。
諸行無常の通信業界が2021年に大きく変わっていきそうです。